
自鯖での対応に切り替え
最初は外部サーバーで希望のMODをまとめて入れて快適に動かそうと試みていましたが、実際にはどうしても安定せず、ログインすらできない状態に陥ることが多くありました。依頼人の方とも相談した結果、「外部サーバーに無理をさせるよりも、自鯖でじっくりと環境を整えていった方がよい」という結論に至り、路線変更することにしました。依頼人も快く納得してくださったので、ここからは自鯖を中心に構築作業を進めていくことになります。
なお、今回利用しなかった外部サーバーについては、別の形で活用できる方法を後日提案できればと考えています。
MODを少しずつ入れて検証する流れ
作業の流れはシンプルですが、非常に手間のかかるものでした。
まずは要望のあるMODをピックアップして導入し、そのたびにクライアント側とサーバー側の両方へ同じものを入れていきます。起動させると「このMODには関連する追加MODが必要です」といったエラーメッセージが出ることがあるため、その都度、必要なものを追加で導入。起動に成功したら、サーバーの負荷を確認するというサイクルを繰り返しました。
作業中に管理者モードで遊んでみると、普段はできない挙動を試せたりして、意外に面白さもありました。クライアントからは「ボイスチャットとコントローラー操作を可能にしたい」という追加要望もあり、VC用のMODやコントローラー操作用のMODを組み込みました。コントローラー対応はクライアント側だけで良い仕様だったため、サーバーからは削除して調整。細かい挙動確認や負荷チェックを続けながら進めていきました。
さらに、環境音や音質を向上させるMODを追加すると、プレイ体験の没入感がぐっと高まるのを実感。ただし、エリトラで飛び回るとどうしても描画遅延が発生してしまい、依頼人のPCが古いこともあり、「より新しいPCを検討する必要があるのでは」という話題にもなりました。
思わぬトラブルとForge再構築
進める中で「追加したMODが全く動かない」という現象に遭遇。調べてみると、なんとサーバーがForgeではなくバニラで起動していたことが原因でした。つまり、バニラ環境でも動作する一部のMODだけが偶然動いていただけだったのです。
サーバーを改めてForgeで動かすよう再構築すると、思った以上にスムーズに起動するようになりました。ただし、エリトラで飛行した際の描画遅延は依然として改善されず、この部分はサーバー側ではなくクライアントPCの性能に依存している可能性が高いと感じました。
別PCで大規模検証
手元にある、自分が検証用に使っていたPCよりもやや新しい世代のPCにForgeサーバーを建て、試しに200個を超えるMODを投入してみました。すると、なんと動作自体はしてしまったのです。ただし、起動時に「Forge非対応」と表示されるMODがあり、これはFabric専用のMODが混ざっていたことが原因でした。
とはいえ、その環境で実際にプレイしてみるとかなり面白い挙動も確認できました。例えば、スケルトンの逃げ足が異常に速く、こちらが全力でダッシュしてようやく同じ速度になるくらい。敵がとにかく強く、夜になると外を出歩くのは危険すぎて、早くベッドに逃げ込むしかありませんでした。
一番感動したのは、村に「自警団」のような戦士が存在したことです。自分たちで村を守ろうとする村人の姿に「これはこれで当たり前だよな」と納得しつつ、ゲーム世界のリアリティを強く感じました。
本番に向けての判断
しかし、現実的に考えると、この200MOD環境ではサーバーもクライアントもエラーやアラートを頻発しており、とても安定運用できるとは言えません。最終的には「本番サーバーを立ち上げる際は、厳選したMODのみを導入し、安定性を優先する」という方針に落ち着きました。
なぜここまで時間をかけるのか
今回、相当な時間を費やして環境を構築してきました。その理由の一つは単純に「面白いから」ですが、もう一つの動機は、「一度コツを覚えてしまえば、これはサービスとして収入につながるのではないか」という思いがあるからです。
ユーザーが求めるサーバー環境を理解し、それを構築できるスキルは、確かに価値がある。実際、マインクラフトのMODサーバーを安定して動かすのは容易なことではなく、需要があるのも頷けます。
今回の経験は、単なる遊びに留まらず、将来的には有益な活動に発展するかもしれません。
次回予告
クライアントから寄せられた新たな要望は、さらにハードルの高いものばかりです。
- 「2時間くらいで攻略できるダンジョンが欲しい!」
→ 短時間で楽しめるダンジョン要素をどうやってサーバーに組み込むか。既存のMODで対応できるのか、それともMAP制作に踏み込む必要があるのか…。 - 「エリアボスなど、短時間で完結できるMAPが欲しい!」
→ MMO風の体験をマイクラで再現することは可能なのか?サーバーの負荷と相談しつつ、実現への道を模索します。
そして最大の課題は――
「果たして安定したサーバー環境を本当に立てられるのか!?」
試行錯誤の連続ですが、少しずつ光が見えてきています。次回は、要望にどう応えるのか、その奮闘の記録をお届けします。