Archive: 2025年8月28日

【実録】【第3話】Java版マイクラMODサーバー構築レポート|MOD135個から始まった混沌と安定化までの道のり

外部VPSで大量のMODを導入しようと試みるも、安定せずログイン不可の状態が続出。依頼人との相談の末、自宅サーバー(自鯖)での構築へと方針転換。MODを少しずつ導入・検証しながら、ボイスチャットやコントローラー対応などの要望にも応え、没入感の高いプレイ環境を目指して調整を重ねる。

途中、Forgeで起動していなかったことによるMOD不具合や、描画遅延などのトラブルにも直面。別PCで200MOD以上を試す大規模検証では、Fabric専用MODの混入によるエラーも発覚しつつ、ゲーム世界のリアリティに感動する場面も。

最終的には「安定性を優先し、厳選したMODで本番サーバーを構築する」という判断に至る。膨大な時間をかけた理由は「面白さ」と「スキルの価値」にあり、今後はこの経験をサービスとして活かす可能性も視野に。

次回は、依頼人からの新たな要望――短時間攻略型ダンジョンやエリアボスの実装――にどう応えるか、その奮闘の記録が始まる。

第2話 あらすじ

クライアントからの新たな要望

クライアントから寄せられたリクエストは、さらにハードルの高いものばかりでした。

  • 「2時間くらいで攻略できるダンジョンが欲しい!」
  • 「エリアボスなど、短時間で完結できるMAPが欲しい!」
  • 「エリトラに頼らず飛行できるMODを追加して欲しい!」

3つ目については、既存のMODの中から適切なものを選ぶだけなので比較的スムーズに対応できそう。
問題は、やはり「ダンジョン要素」と「エリアボス戦」をどう組み込むかです。


ダンジョン要素を盛り上げるためのMOD選定

今回選んだのは、以下の4つのMODです。

  • L_Enders_Cataclysm (cataclysm)
    強力なボスや武器、防具を追加する大型MOD。終盤に挑む「カタクリズム級」の強敵たちが、攻略の山場を演出してくれます。
  • Alex’s Caves (alexscaves)
    洞窟バイオームを拡張し、奥深くに固有のボスを配置。探索と戦闘の緊張感が一気に高まります。
  • Dungeons and Taverns
    多層構造のダンジョンや酒場を追加。4人協力プレイで進むのにちょうどよい規模感で、難易度調整も可能。
  • Explorers Compass
    ダンジョンやバイオームを探すためのコンパスを追加。広大なワールドから効率的に目標を見つけられ、配信プレイのテンポ維持に役立ちます。

ダンジョン攻略のシナリオ

想定している流れはこんな感じです。

  1. ダンジョン探し
    Explorers Compassで目的のダンジョンを探す。
  2. 内部攻略
    中ボス撃破を目標に1時間ほどでダンジョン内部を探索。4人で役割分担して進める。
  3. ラスボス戦
    最深部に待ち構えるCataclysmの強大なボスと対決。協力して挑めば、2時間以内の攻略が現実的に。

探検、戦闘、協力のバランスが取れたこの組み合わせなら、配信の視聴者を飽きさせることもないはず。うまく段取りできれば、配信枠2時間できれいに収められる見込みです。


飛行MODの追加

「エリトラ以外の飛行手段が欲しい」という要望には、Immersive Aircraft を採用しました。

  • プロペラ機
  • 飛行船
  • ヘリコプター

といったリアルな航空機を追加できるMODです。資材も比較的集めやすく、すぐに空の旅を楽しめる点が魅力。


クライアントによるβテスト

この構成を一旦「β版」として公開し、クライアントに実際にプレイしてもらいました。

クライアントの感想

  • ログインのスムーズさ
    「初期読み込みは多少時間がかかったけど、クラッシュなしで安定していたのは安心」
  • 操作性
    「コントローラー対応MODが効いていて、PS5感覚に近くてありがたい」
  • 描画の重さ
    「ダンジョン奥など複雑な場所は少しカクつくが、設定調整すれば十分遊べる」
  • VCの快適さ
    「音質がクリアで、4人での連携に十分使える。MODでここまでできるのは驚き」
  • 総評
    「全体的に『ちゃんと遊べる環境』という印象。次は本格的に攻略したい」

大きな問題はなく、おおむね良好な判定をいただきました。


追加依頼されたMOD

さらにクライアントから、次のMOD追加要望が入りました。

  • Hexerei
    魔女や魔術をテーマにした神秘的なMOD。錬金術的な要素も含み、雰囲気を一気に変える。
  • Sophisticated Backpacks
    リュックをクラフトして持ち運べるようにする便利系MOD。アイテム管理が大幅に快適に。

指定があると探す手間が省けて助かりますが、導入後はサーバーへの干渉や競合の確認が必須です。


今後の作業

  • サーバーのメンテナンス全般
  • 定期的なワールドのバックアップ
  • 必要に応じたサーバー再起動

次はいよいよ、メンバー4人で本格的にテストするとのこと。
いい感想が聞ければいいなぁ。要望がまた出てこなければいいなぁ。

【実録】【第2話】Java版マイクラMODサーバー構築レポート|MOD135個から始まった混沌と安定化までの道のり

自鯖での対応に切り替え

最初は外部サーバーで希望のMODをまとめて入れて快適に動かそうと試みていましたが、実際にはどうしても安定せず、ログインすらできない状態に陥ることが多くありました。依頼人の方とも相談した結果、「外部サーバーに無理をさせるよりも、自鯖でじっくりと環境を整えていった方がよい」という結論に至り、路線変更することにしました。依頼人も快く納得してくださったので、ここからは自鯖を中心に構築作業を進めていくことになります。
なお、今回利用しなかった外部サーバーについては、別の形で活用できる方法を後日提案できればと考えています。


MODを少しずつ入れて検証する流れ

作業の流れはシンプルですが、非常に手間のかかるものでした。

まずは要望のあるMODをピックアップして導入し、そのたびにクライアント側とサーバー側の両方へ同じものを入れていきます。起動させると「このMODには関連する追加MODが必要です」といったエラーメッセージが出ることがあるため、その都度、必要なものを追加で導入。起動に成功したら、サーバーの負荷を確認するというサイクルを繰り返しました。

作業中に管理者モードで遊んでみると、普段はできない挙動を試せたりして、意外に面白さもありました。クライアントからは「ボイスチャットとコントローラー操作を可能にしたい」という追加要望もあり、VC用のMODやコントローラー操作用のMODを組み込みました。コントローラー対応はクライアント側だけで良い仕様だったため、サーバーからは削除して調整。細かい挙動確認や負荷チェックを続けながら進めていきました。

さらに、環境音や音質を向上させるMODを追加すると、プレイ体験の没入感がぐっと高まるのを実感。ただし、エリトラで飛び回るとどうしても描画遅延が発生してしまい、依頼人のPCが古いこともあり、「より新しいPCを検討する必要があるのでは」という話題にもなりました。


思わぬトラブルとForge再構築

進める中で「追加したMODが全く動かない」という現象に遭遇。調べてみると、なんとサーバーがForgeではなくバニラで起動していたことが原因でした。つまり、バニラ環境でも動作する一部のMODだけが偶然動いていただけだったのです。

サーバーを改めてForgeで動かすよう再構築すると、思った以上にスムーズに起動するようになりました。ただし、エリトラで飛行した際の描画遅延は依然として改善されず、この部分はサーバー側ではなくクライアントPCの性能に依存している可能性が高いと感じました。


別PCで大規模検証

手元にある、自分が検証用に使っていたPCよりもやや新しい世代のPCにForgeサーバーを建て、試しに200個を超えるMODを投入してみました。すると、なんと動作自体はしてしまったのです。ただし、起動時に「Forge非対応」と表示されるMODがあり、これはFabric専用のMODが混ざっていたことが原因でした。

とはいえ、その環境で実際にプレイしてみるとかなり面白い挙動も確認できました。例えば、スケルトンの逃げ足が異常に速く、こちらが全力でダッシュしてようやく同じ速度になるくらい。敵がとにかく強く、夜になると外を出歩くのは危険すぎて、早くベッドに逃げ込むしかありませんでした。

一番感動したのは、村に「自警団」のような戦士が存在したことです。自分たちで村を守ろうとする村人の姿に「これはこれで当たり前だよな」と納得しつつ、ゲーム世界のリアリティを強く感じました。


本番に向けての判断

しかし、現実的に考えると、この200MOD環境ではサーバーもクライアントもエラーやアラートを頻発しており、とても安定運用できるとは言えません。最終的には「本番サーバーを立ち上げる際は、厳選したMODのみを導入し、安定性を優先する」という方針に落ち着きました。


なぜここまで時間をかけるのか

今回、相当な時間を費やして環境を構築してきました。その理由の一つは単純に「面白いから」ですが、もう一つの動機は、「一度コツを覚えてしまえば、これはサービスとして収入につながるのではないか」という思いがあるからです。

ユーザーが求めるサーバー環境を理解し、それを構築できるスキルは、確かに価値がある。実際、マインクラフトのMODサーバーを安定して動かすのは容易なことではなく、需要があるのも頷けます。
今回の経験は、単なる遊びに留まらず、将来的には有益な活動に発展するかもしれません。


次回予告

クライアントから寄せられた新たな要望は、さらにハードルの高いものばかりです。

  1. 「2時間くらいで攻略できるダンジョンが欲しい!」
    → 短時間で楽しめるダンジョン要素をどうやってサーバーに組み込むか。既存のMODで対応できるのか、それともMAP制作に踏み込む必要があるのか…。
  2. 「エリアボスなど、短時間で完結できるMAPが欲しい!」
    → MMO風の体験をマイクラで再現することは可能なのか?サーバーの負荷と相談しつつ、実現への道を模索します。

そして最大の課題は――
「果たして安定したサーバー環境を本当に立てられるのか!?」

試行錯誤の連続ですが、少しずつ光が見えてきています。次回は、要望にどう応えるのか、その奮闘の記録をお届けします。

Java版マイクラMODサーバー構築レポート|MOD135個から始まった混沌と安定化までの道のり

マインクラフト、面白いですよね。
うちはPS4 ⇒ PS5とずっとマイクラをやってきて、自宅のLAN経由でマルチプレイも楽しんでいます。最近は2PCでやりたくてWindows版のマイクラ(Bedrock)も導入しています。

マルチプレイするにはPS5を起動していないと、いつも遊んでいるワールドでプレイできません。
そこで、Bedrock版は簡単に自宅サーバーを構築できるので、自鯖を立ち上げてLAN内からいつでもアクセスできるようにしていました。


Java版のMODサーバーを立てることに

そんな中で、今回はクライアントさんからJava版MODサーバーの構築依頼がありました。
外部にVPSを借りたということで、サーバー管理者権限をいただいて設定を開始。
なんと「200個近くのMODを入れたい」との要望です。

さすがにそのままでは厳しいため、サーバー負荷やMOD間の干渉も考慮しながら、Java版のMODサーバーを構築していくことに。


Java版マイクラ、まずは用語の整理

クライアントさんはJava版が初めてということで、まずは基本用語の説明からスタートしました。

  • バニラ:改造されていない、公式そのままのMinecraftのこと
  • Forge:MODをMinecraftに導入・動作させるための前提ソフト(MODローダー)
  • MOD:Minecraftの機能や仕様を追加・変更するための拡張データ

借りたサーバーのスペックと最初の試行錯誤

借りたのは GMOのConoHa VPS(2GBメモリ・3CPU)

いきなりMOD135個を入れて起動してみましたが、サーバーには入れてもログインができず
クラッシュはしていないものの、何かが重すぎる or 干渉している模様。

ローカル(自宅)の自鯖にも同じ構成を入れてみましたが、同じく動作せず。


MODを少しずつ追加して検証

ここで方針変更。クライアントに「本当に必要なMODを選定」してもらい、20個ほどに厳選して構築を再チャレンジ

  • 自鯖  :動作確認OK
  • 外部VPS:起動するが不安定

ここで、Javaのメモリ割り当てを8GBまで引き上げることで、ようやく両環境での安定動作を確認できました。


エリトラで飛べない?挙動の謎

動作確認の一環として、クライアントさんにエリトラで飛びまくってもらったところ、サーバーがカクついて描画が追いつかず。これはConoHa側のリソース限界だと判断。

じゃあ自鯖はどうか?と思い、自分でも飛行テストを実施。

  • エリトラ装備OK
  • ロケット使用 → なぜか飛べない

ここで「MOD干渉の可能性がある」と判断し、ChatGPTにMODリストを渡して調査依頼


ChatGPTでMOD干渉を洗い出し

AIにMODリストをチェックしてもらったところ、飛行・エンティティ挙動に干渉しそうなMODを2つ特定

これらを一時的に無効化して再度検証したところ、エリトラ + ロケット飛行が正常に可能に。
やはりMODの組み合わせ次第で、思わぬ動作不良が起こるようです。


最終構成と現在の状態

結果として、安定動作するMOD構成(34個)に絞って再構築。
外部から自鯖にアクセスできるよう、ポート(25565)も開放しました。

現在は「外部クライアントが自鯖に接続してテストプレイ予定」というところまで来ています。


トラブルと解決のまとめ

項目内容VPS仕様ConoHa(2GB RAM / 3 vCPU)初期状態MOD135個 ⇒ 起動してもログイン不可検証方針MODを厳選しながら追加・動作確認最大のボトルネックメモリ不足・MOD干渉・描画処理の負荷主な対応策メモリ8GBに増加、干渉MODを無効化最終構成MOD34個で安定動作確認済み


今後の予定・課題

  • クライアントと実際にプレイして負荷テスト
  • 自動バックアップの仕組みづくり
  • MODのアップデート管理(CurseForgeなど)
  • サーバーのスケーリング(必要なら4GB以上へ)

おわりに

Java版のMOD環境は、自由度が高い反面、構築・管理の難易度も上がります
それでも安定して動く環境を作り上げれば、マイクラの世界は無限に広がります。

これからJava版MODサーバーに挑戦したい方に、少しでも参考になればうれしいです!